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大熊っ子にメッセージ

 

YAMANEKO楽舎では福島大熊町立小学校の卒業式出席を見合わせる措置をとり、卒業生•在校生全員に復興の花ガーベラと伊豆の国市在住の小学校6年生福室那歩さんの手 作りのクラフト作品、地域の皆様に静岡県産のお茶を郵送にて贈らせていただきました。福室さんは私たちのクラフト講座に2年生の時から年間数回参加し、大熊っ子の話を繰り返し聞く中で、同じ小学生として何かできることをと考え、木の実の動物たちのクラフト作品を制作してくれました。校長先生から、縮小で40分の卒業式ではありながらも、9名の在校生・先生方の見守る中、2名の卒業生が清々しい笑顔で大熊小学校を巣立っていったこと、卒業式直前に手渡された11名の大熊っ子の皆さんがとても喜んでくれたとのお話を伺っております。

 

以下大熊っ子に送ったメッセージの一節です。

 

今年も皆さんの晴れやかな卒業を大熊の皆様・河東の皆様と一緒にお祝いし、心のこもったよびかけを聞けることを楽しみにしていました。

 

皆さんにお会いできないのは、たいへん残念ですが、静岡から思いっきりエールを送ります。

 

顔晴って共に生きていきましよう。

 

未来は希望です。

 

ご卒業•ご進級おめでとうございます。

 

今、日本中・いえ世界中を巻き込んだコロナウイルス感染予防のため、我慢をしなくてはならない日々が続いていますね。

 

でも、私たちは知っています。

 

人間のもつ科学の力と分かち合う気持ち、お互いを思いやる心をもって、今できることを一生懸命にやっていけば、超えられないことなどないことを。

 

それを教えてくれたのは、大熊のみなさんです。

 

困難な中でも、未来に希望を見いだし、前を向いて歩いていく。

 

人としての強さ、明るさ。

 

皆さんにお会いするたびに、わたくしたちが感じてきたことです。

 

私たちと一緒に5年前から自然素材のクラフトを制作している伊豆の国市在住の6年生福室那歩さんが、

 

避難生活を続けながらも笑顔で顔晴る大熊っ子にと休校中に心をこめて作ったクラフトのプレゼントと、復興の花ガーベラを贈ります。

 

卒業•進級の記念になりましたら幸いです。

 

また皆さんと会える日を楽しみに、静岡で顔晴ります。

 

お元気で。