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ご挨拶とお礼

 

 YAMANEKO楽舎が福島復興支援活動を始めまして7年が経過いたしました。社会福祉協議会・観光協会・各種イベント主催団体の皆様からは、継続的なお力添えをいただいております。また、活動内容をより多くの方にご理解いただくために、新聞・ラジオなど地元メディアに取り上げていただいたこともありがたいことでした。さらに、お知り合いの方にこぼしや福島県産品を販布して下さったり、協力店を推薦して下さったりと、起き上がりこぼしの輪が人から人へ繫がり、広がっております。支援意識の低下が懸念されている中で、実に多くの皆様に継続的なご協力をいただいておりますこと、深く感謝いたしております。これからも、遠く静岡にも、大熊っ子を応援し、福島の問題を自分たちの問題としてとらえ、一緒に考えていこうとする方々が大勢いらっしゃることを、しっかりとお伝えして参ります。 

 

 第一原発の6基中4基のある大熊町は、第一原発付近の土地が放射能の汚染土壌の中間貯 蔵施設となり、震災から9年を経た現在も、帰還の目途がたたず、仮設住宅・復興住宅で生活を続けている方々がいらっしゃいます。その一方で昨年5月より大熊町大川原地区に建設された新庁舎が業務開始、避難指示解除が進み、今年3月には常磐線全線開通、2022年度を目途に大熊町内への小学校の再建が打ち出されています。放射能による健康被害への懸念、さらには震災後避難先にて生活の基盤ができあがりつつある方々もいて、帰還希望者は2割にもみたないとの調査結果も発表されています。震災から9年が経過した現在でも、放射能問題や復興に関わる問題はまだまだ解決していないこと共に、未来を担う大熊っ子の成長する姿、福島の方々の生活の様子やご努力を、伝えてい〈ことの必要性を痛感しております。 

 今後も、起き上がりこぼし等福島県産品の頒布活動を継続するとともに、大熊町立小学校の子 どもたちとの交流活動、福島の方々の様子をより多くの方に伝える活動に力を入れていく所存です。福島県産品頒布活動収益・クラフト講座収益を、大熊町立幼稚園・小学校・中学校の子どもたちとの交流活動、講演会・写真展・依頼授業などの福島の現状を伝える活動の経費として活用させていただいております。さらに、伊豆の国市内を中心に、福祉施設や学校との連携を深める取り組みを重視し、子どもたちとともに自然素材のクラフトの体験を通じて、地球環境の問題を考えていきたいと思っております。

 

これからも、皆様のご理解ご協力•ご指導をよろしくお願い申し上げます。

 

末筆ではありますが、益々のご健勝とご発展をお祈りいたしまして、御礼とさせていただきます。

 

202041   YAMANEK0楽舎 代表 市川幸子